ふたりぐらし

休日充実・生活向上を目指すアラサー夫婦の妻の方

絵画の事を全くわからないままルノワール展へ行ってきました。

私はタイトル通り全く絵画の事を知らない、美術館に行ってもただなんとなく見て出てきてしまうタイプの人間です。

 

しかし今日はひょんなことから国立新美術館で開催されているルノワールに行ってきました。

乃木坂駅から直通で美術館に行けるようになっています。(乃木坂ってここなんだ!)

 

観覧料1,600円

音声ガイド550円

 

さっそく中へ。

 

まずルノワールって?

 

フランスの印象派の画家。このなんとか派というのもよくわからない人間ですが、当時保守的なフランスにおいてなかなか日の目を見ることがなかった前衛的な派だったそう。

※素人がメモも取らず見聞きしたこをもとに印象のみで語っています。ご了承下さい!

特徴は筆の跡がキャンバスに残るようなタッチや、光の表現が印象的で、いかにも油絵って感じのふんわりしたタイプの絵です。

 

今回の目玉はムーラン・ド・ギャレットの舞踏会という絵です。

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一番大きく展示されていて、譲り合ってご覧くださいと促すお姉さんが立っているのはこの絵だけでした。

空は描かれていないけれど人々に降り注いでいる木漏れ日の光が落ちていることによってたっぷりと日差しが降り注いでいることがわかります。このような光の表現が印象派の特徴だと思われます。

 

しかし!私が個人的に一番印象に残ったのはこちら。

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ピアノを弾く少女たち

この絵はなかなか理解されることのなかったルノワールがようやく認められ、フランス政府に依頼されて描いた一枚です。すごいですよね!

数ある絵の中でも一番明るい色で描かれていてひときわ輝いて見えました。またカーテンや女の子のスカートがふんわりと丸みを帯びていて本当に幸せな絵です。

 

ルノワールは幸せなものしか描かなかった唯一の大物画家(音声ガイドより、うろ覚え)だそうですが、これって本当にすごいことですよね!当時は当たり前のように戦争もあって、実際に自身も徴兵されたし、息子達も戦争で負傷しています。晩年には持病のリュウマチが悪化して、筆がもてなくなり、手に筆を巻きつけて描いていたそうです。世界が今より不安定で生きるのに必死な時代、悩みは尽きなかったそうです。そういった不安を絵に投影する画家もいるのでしょけどそれをあえて選ばなかったというのは素晴らしいと思いました。

話は逸れますが、私は幸せなエンターテイメントが好きです。映画でも漫画でもダークな部分があるものは面白く惹かれますが、 happyな気分になるものを選択します。現実は必ずしも素敵なことばかりではないですしね。

 

そしてルノワールの幸せが究極につまった絵

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浴女たち

 

亡くなる数ヶ月前に描いたというから驚きです。この絵はルノワールの理想の世界です。あらゆる苦痛がなく幸せなものしか存在しない世界。こうありたい、世の中が平和のみであってほしいという願いが込められていると感じました。

※あくまでも個人的見解です!

 

今回はじめて音声ガイドを借りて回りましたが、ただ見て回るだけよりも勉強になりましたね〜!

しかも偶然にもきょうは美の巨人ルノワール特集!テレビ効果で明日は更に混雑するのではないでしょうか。